フェンダーは1946年にアメリカで設立されました。
Gibson社のレスポールとフェンダー社のストラトキャスターはギター業界を2分していることもあり、フェンダー社はGibson社と並んでギター業界の2大ブランドとして君臨しています。
ストラトキャスターの活躍が目立つ一方、ベースのシェアが広いことも忘れてはなりません。
⚫世界初のエレキベースをリリース
エレキベースがリリースされるまではウッドベースが主流だったのですが、1951年にフェンダーが世界初のエレキベース「プレシジョンベース」をリリースして業界の流れが変わりました。
ウッドベースはフレットがないため初心者が正確なピッチで演奏するのは難しかったのですが、プレシジョンベースはフレットがついているため、初心者でも正確なピッチで演奏できる魅力があります。
繰り出されるバキバキのサウンドは、最新サウンドとして浸透していきました。
その後リリースされたのが「ジャズベース」です。
どんなジャンルにも対応する幅広いサウンドメイクができるため、世界中のミュージシャンが利用し始めました。
このようなベースのヒットに恵まれて、フェンダー社は世界に名を轟かす楽器ブランドになったのです。
⚫フェンダーの人気エレキベースを紹介
ここからはフェンダー社がリリースしている人気のエレキベースを紹介します。
・プレシジョンベース
前述したように、世界で初めてリリースされたエレキベースです。
プレシジョンベースといえば、セックスピストルズが外せません。
セックスピストルズは、イギリスのパンクバンドです。
斬新なサウンドとファッションで一時代を築いたバンドですから、皆さんもご存知のことでしょう。
そのバンドでベーシストを務めていたシドヴィシャスがプレシジョンベースを愛用していたので、パンク系のミュージシャンから支持を受けています。
・ジャズベース
プレシジョンベースに続いてリリースされたのが、ジャズベースです。
プレシジョンベースはバキバキしたサウンドが特徴で、否が応でもパンクになる傾向がありました。
その一方、ジャズベースはどんなジャンルにもマッチする平均的な音が鳴るため、ジャンルを問わず愛用者がおり、音楽番組で最も多く見かけるベースです。
・ムスタングベース
ムスタングは通常のベースよりネックが短く作られているため、腕のスケールが短い人が演奏しやすいモデルです。
ネックも若干細く作られているため、手が小さかったり、握力がない人でも演奏しやすいモデルとなっています。
つまり日本人に向いているベースということです。
ちなみに、ムスタングは「けいおん」のあずにゃんが使っていたモデルなので、女の子人気も高まっています。
ま、あずにゃんが使っていたのはギターなんですけどね(笑)
サウンドはタイトです。
ネックが短く作られているため、弦の振動が少なく、サスティーンが伸びません。
・ジャガーベース
ジャガーベースは斜めにカットされたボディが個性的なモデルです。
フェンダーのベースは欲しいけど定番は避けたい…という人に支持されています。
面白いのは、リアピックアップにジャズベースのピックアップを搭載し、フロントピックアップにプレシジョンベースのピックアップを搭載していること。
両方の良いとこどりなので、プレシジョンベースとジャズベースの中間に近い音が鳴ります。
そのため、見た目は個性的でも、サウンドはしっかりフェンダーです!
⚫まとめ
フェンダーのベースはジャズベースぐらいしか知らない人も多かったのではないでしょうか?
でも、実際は今回紹介したように色んなモデルがリリースされています。
1本1本音の傾向が違って面白いので、楽器店で試し弾きしてみてください。
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