音作りに不可欠なエフェクターにこだわりを持っている人もいるでしょう。
そしてエフェクターを保管、持ち運びするエフェクターボードも音作りには重要な要素です。
楽器屋に行くとサイズやメーカー等、案外種類が多い為、何を選べば良いか迷ってしまいます。
今回はエフェクターボードを使うメリットと、選び方について紹介しますね。
【エフェクターボードを使うメリット】
・持ち運びに便利
「繋ぐのはチューナーだけ」と言うなら話は別ですが、エフェクターの個数が増えてくると、ライブや練習の度に一からエフェクターの配線を組むのは手間です。
ボードがあれば、配置を固定する事が出来ますし、準備に時間もかかりません。
ライブのリハーサルや転換は時間がシビアなので、エフェクターを使うならボードは必須だと思います。
・エフェクターを守る
エフェクターは頑丈そうに見えますが案外精密です。
落としたり濡れる事で故障の原因となります。
またツマミの位置がずれてしまい、「いざ本番と言う時に音が違った」という事もありえます。
ボードは大抵マジックテープで固定出来る為、持ち運びの際の衝撃を減らせます。またツマミの位置がずれる事もありませんね、
【一応デメリットも…】
エフェクターを使用する場合、大抵の演者はボードにエフェクターを収納しているものの、一応デメリットもあります。
それは
・重たい
選ぶ素材にもよりますが、エフェクター+ケースの重さが加わる為、サイズによってはかなりの重さです。
構造上、手に持つタイプが殆どなので、移動時に片手は塞がると考えてください。
小さいサイズならともかく幅が1m近くあるタイプだと運搬はかなり手間になります。
車や台車で運べるなら良いですが、電車で移動する時は到着するまでにヘトヘトになっているかもしれません。
・システムの再構築がしにくい
エフェクターの位置、パッチケーブル、スイッチャー等、一度ボードの中を固定すると、新たなエフェクターを買った時に、再度これらを組み替える必要が出てきます。
スペースに余裕があるならともかく、もうボードに入る余地がない場合はどうでしょう?
他のエフェクターを減らすか、新たなボードを買う必要が出てきます。
『エフェクターボードを購入する=エフェクターの個数がある程度決まる』と言う公式が出来るので、新たな音作りと言う点では少し控えめになるかもしれません。
だからこそ、どんなエフェクターボードが良いのか吟味する必要があるのです。
ただデメリットとして挙げた2点は、購入する時に吟味することで解決します。
エフェクターボードはエフェクターを使用するなら購入した方が良いでしょう。
【エフェクターボードの選び方】
ではボードを買う上で何を重視すれば良いのでしょうか?
いくつかポイントを紹介します。
・素材
大きくはハードケースとソフトケースに分けられます。
ハードケースとは皆さんがイメージするタイプのもので、お金が沢山入ってそうなケースです。
メリットは堅牢で衝撃に強い点です。
ライブではリハ後にまとめて機材を置いておく事もありますし、堅牢な点は安心でしょう。
プロの演者やエフェクターが多い人はハードケースを選ぶ事が殆どでしょう。
また地味に出演時に配布されるステッカーを貼りやすく、記念やモチベーションアップにも繋がると思います。
ハードケース型は大抵平面にボードを組み込みますが、近年ではスノコ型で、斜めにボードを立てられるものも増えています。
これは便利なのですが、従来のパッチケーブルだと長さが足りない事があります。
平面型からスノコ型に買い替える時は、ケーブルについても考えないといけません。
デメリットは持ち運びが大変な事ですが、自分のエフェクターを守る為なので、ある程度は仕方がありませんね。
ソフトケースは近年種類が増えてきており、エフェクターを収納するのに特化した鞄といった感じです。
メリットは軽さであり、大体ハードケースの半分くらい。
更に肩にかけて運ぶ、小さいファスナーがありそこにピックや弦等を収納出来ます。
デメリットはハードケースに比べると衝撃に弱い点です。
ただ粗末に扱わなければ、エフェクターが壊れる事はないでしょう。
・重さと大きさ
続いてはどの程度の大きさのボードを購入するかです。
サイズはメーカーと型番により異なりますし、自分がどのようなエフェクターを使うかにより異なります。
当然大きくなるにつれて、重さも増えていきます。
目安としてはコンパクトエフェクターを3つ使うなら横幅は30cm程が必要です。
マルチやペダルを組み込む場合は更にサイズは大きくなります。
またパッチケーブル分の余裕を持たせる、スイッチャーやパワーサプライが必要ならそのスペースも確保しましょう。
オススメはボードを買う前に、ボードを想定してエフェクターの配置を実際に組む事です。
更にもう1~2つ程、エフェクターを置くスペースも空けておきましょう。
・価格
素材、大きさが決まれば後はどのボードを買うかです。
小さいサイズかつ安価なものなら3000円台でも買えます。
ただあまりに安いと耐久性が優れない、ボードのねじ止めが割れる等の事態が起こります。
実際自分は安いボードを買い、1年程でボードと蓋を引っ掛ける部分が破損。結局買い直しています。
最初から良いものを買っておけばと後悔もしています。
大切なエフェクターを守る物なので、多少の出費は覚悟しておきましょう。
【まとめ】
今回はエフェクターボードを購入するメリットと、選び方について解説しました。
エフェクター選びに意識が向くと、つい忘れがちになるエフェクターボードですが、実は奥が深く、ライブや日々の練習には欠かせないアイテムです。
最近はソフトケースやスノコ型など、様々な種類のものが発売されています。
次回はオススメのエフェクターボードについても紹介しますね。
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