こんにちは!
前回に引続き、コンプとEQの続きです!
前回の記事はこちら↓↓↓
ツマミや機能に関しては前回ご紹介したので、今回は基本的編!
基本と言っても何回もミックスしたり、現場で使ってマスター出来るぐらい難しいんです…。
でも、何事も基本が大切なので、じっくり読みながら、練習してみて下さい!
さて本題に入りましょう。
「コンプの基本的な使い方」
初めにやる事はインプットと、スレッショルドをざっくり決めましょう。
この時にレシオが1:1になっていると、コンプが、機能しないので、1:4ぐらいから始めてみるといいと思います。
GRメーター(コンプレッション値を表すメーター)がある機種が多いので、GRを見ながら音量の一番大きいところ(ピーク)で-3〜6db程度までコンプをかけてみましょう。
次に、アタックの調整です。
アタックの値があまりにも早すぎると、ドラムのアタック感が消えたり、ボーカルの子音までコンプレッションされてしまったりします。
逆に遅すぎると、ドラムではかかりが悪くなったり、楽器、ボーカルが不自然になったりしてしまいます。
次にリリースの設定です。
ドラムを例に取ると分かりやすいのですが、長いとパーンて感じの音になり、短いとパンッといった感じの音になります。
前回説明した通り、コンプは音量を下げるエフェクターです。
要するに、頭を下げれば、後ろの方は大きく聞こえます。
これがアタックとリリースのバランスを取る大きな理由の一つです。
他のサイト等を見ると、大体これぐらいって書いてあったりもします。
筆者は音色や、BPM、リズム感で全て変えるべきだと考えています。
何回も使っていると、なんとなくここかなって言うポイントが見えてくるので、それまでは何度もトライして下さい。
後はもう一度、全体的にパラメーターを調整かけ直します。
“ざっくりかけておいて、その後調整”
コンプを使い始めた時や、新たに購入して癖を把握するのには、これがコツ!
とても重要になると思うので、覚えておいて下さい!!
「EQの基本的な使い方」
EQは周波数帯域をカット、もしくはブーストするエフェクターですね!
400〜800Hzをざっくりカットすると、ドンシャリな音になります。
(もちろん楽器により周波数は変動しますが)
基本的な考え方は、余計な所をカットする事です。
そして、一番難しいのは周波数帯域を探す作業と、Q幅の設定です。
よくあるのはQを狭くし、ブーストしてから周波数を探す方法。
でもこれも難しい…。
なので、はじめは勉強がてらスペクトラムアナライザーで見ながら作業しましょう。
スペクトラムアナライザ(Spectrum analyzer)は、横軸を周波数、縦軸を電力または電圧とする二次元のグラフを画面に表示する電気計測器である。略してスペアナと呼ばれることが多い。表示は、画面を左から右に周期的に掃引される光点によってなされる。高周波用と低周波用があり、原理・構造が異なるので分けて説明する。
Wikipediaより引用
リファレンス曲があれば、それをスペクトラムアナライザーで確認しながら作業するのもありだと思います。
筆者はミックス歴が長いので、音を聞いて大体どの周波数が邪魔なのかがわかるのですが、それでも間違いはあります。
人間ですから!(笑)
そこで、実践している方法は、まず周波数帯域を探します。
次にQの広さを決めて、-2〜-3dbほどカット、またはブーストします。
それで効果が無かったり、狙った音にならない場合は最初からやり直したり、Qや周波数の設定をやり直したりします。
EQにおいて最も重要なのは、全体の音像が見えている状態で作業することです。
筆者はミックスの際は基本的に、ボーカル、ドラム、ベースの順番で作業を進めて行くのですが、ミックスが終わった時の音が見えてから、作業をしています。
そうしないと、ドラムだけいい音とか、ギターだけいい音になったりしちゃうので、バランスが取れなくなってしまうんですよね。
これこそがEQの難しさです!!
全体が明瞭に聴こえて、音の定位感も感じられるミックスを心がけています。
少しのミスってしまっただけで楽器の音がかぶって濁ったり飽和した状態になって、明瞭さがなくなってしまいます。
(アマチュアや、リハーサルスタジオでミックスした音源はよく飽和を起こしているのを耳にします。)
おわりに
さてつらつらと書いてみましたが、実際文章だけでは分かりにくいと思います。
いずれ、筆者のミックス作業工程を、動画で公開できればと思っています。
その時は是非とも参考にしてみてください!!
この記事をじっくり読みながら、少しずつ進めてみて下さい。
必ず上達出来ると思います。
余談ですが、常にいい音楽を聴いてください。
中でも好きな曲は、全てのパート、音の印象等、細かく頭の中で再生出来るぐらい何度も(笑)
あとは、音楽である事は忘れないで下さいね!
作業は、音楽の一部であって全てではありません!
コンプもEQもかけてなくてもいい音楽はいいものですから!
さて少し長くなりましたが、次回は応用編をご紹介したいと思います!
有名な使い方から、マニアックなものまで紹介出来ればと思います!
楽しみにしていてくださいね!!
では、また!!
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