何年も弾かずに放置して、弾きづらいコンディションになってしまったアコースティックギターを持て余していませんか?
私の家にも長い間眠っていたアコギが一本あり、メンテナンスをしたり、リペアに出したりしてよみがえらせた経験があります。
今回はその話をシェアしたいと思います。
コンディションの悪くなったアコギをあきらめて手放そうとしている方は、その前にぜひ読んでみてください。
また、サドルを削るリペアを検討中の方もよかったら参考にしてみてください。
はじめに
コンディションの悪いアコギはとても弾きづらいですよね。
今回お話しする私のギターの場合は、弦高が高すぎるのが一番のネックでした。
家族が何年も前に中古で購入してずーっと弾いていなかったので、弦が錆び、鳴りも悪い状態でした。
そのギターが私にとって初めて触ったアコースティックギターだったので、アコギとはものすごく弾きにくくて、演奏にひどい痛みをともなう楽器だとしばらく思い込んでいました。
その後知人のアコギを弾かせてもらう機会があり、その時に初めてアコギは決して弾きにくい楽器ではなく、私のアコギのコンディションが最悪なのだと気づきました。
そこで、いくつかメンテナンスをしたりリペアに出したりしたところ、とても弾きやすくてよく鳴る本来のすばらしいギターによみがえりました。
次の項目で、行ったメンテナンスの内容をご紹介します。
よみがえらせるために行ったメンテナンス
① 弦交換
基本中の基本ですが、当時超初心者だった私は弦の状態の重要性をあまり理解していませんでした。
初心者がおろそかにしてしまいがちな部分だと思います。
ですが、古くて錆びた弦を押さえると指がとても痛いですよね。
最悪の場合、指が切れてしまうことがあります。
また、錆びた弦は鳴りも悪いです。
ですので、まずは弦の状態を見直したところそれだけでずいぶん状態が改善されました。
② エレアコの場合、電池の確認
私のギターの場合は、電池が入ったままで長い期間放置されていたので、電池が液漏れしていました。
古いエレアコをお持ちの方は、確認してみてください。
③ ネックの反り
ネックの反りも、弾きづらいと感じる原因です。
これはトラスロッドを回して調整します。
トラスロッドを急激に回してしまうと、最悪の場合ネックが折れるので何日もかけて少しずつ調整しました。
これはギター講師の方に聞いた話なのですが、ネックの調整は温めたりする処置をしながら慎重に行うべきものなので、本来はプロに任せるほうがいいそうです。
ご自身で行われる方は、十分注意して、少しずつ調整することをおすすめします。
サドルを削るリペア
ネックの反りを直しても弦高がまだ高すぎたので、サドルを削ることにしました。
これは専門的な技術が必要なので、プロにお願いしました。
(ブリッジピンの上/画面右にある棒状のものがサドルです。)
サドルを削る前は弦高が高いため押弦に強い力が要り、10分も弾けば手首や指が痛くてたまらない状態だったのですが、サドルを削った後はテンションがゆるくなり、感動するほど弾きやすくなりました。
ほんの数mmの違いで雲泥の差が出るので、私のようにお悩みの方にはぜひおすすめします。
ちなみに私はやったことがないのですが、サドルを限界まで削ってさらに弦高を下げたい場合は、ブリッジを削るという方法があるそうです。
まとめ
以上、古くてコンディションが最悪だったアコギをよみがえらせた方法をご紹介しました。
どの方法も効果がありましたが、一番劇的に改善したのはやはりサドルを削ることだと感じます。
自分でメンテナンスをできるようになることも大切ですが、時にはプロに頼ることが一番だと改めて感じました。
もし対処法がわからずに仕方なくギターを手放そうとしている方がいらっしゃいましたら、その前にぜひご紹介した方法を試したり、プロに見ていただいたりしてみてください。
きっとそのギターは、まだまだ素敵な音を奏でられるはずです!
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