こんにちは、全ての迷えるバンドマン。
「あなたのバンドがなかなか売れない理由」を考えるこのシリーズも3回目となりました。
未読の方は今までの記事もぜひお読み下さい。
見た目編、音源編と続き今回は「マーケティング編」です。
今回はあなたのバンドがなかなか売れない理由を「マーケティング」の観点から考えていきます。
響きは堅苦しく聞こえますが、何も難しく考える必要はありません。
簡単に、分かりやすく説明していきますのでご心配なく。
それでは本題に参りましょう。
あなたのバンドがなかなか売れない理由
それはマーケティングが下手だから
マーケティングについて軽く説明します。
“企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念”
出典:ウィキペディア
分かりづらいですが、要するに勝手に売れる仕組みを作るという事です。
マーケティング=売り方と捉えて下さい。
売れないバンドは総じて売り方が下手
そもそも、あなたのバンドはなぜ売れないのか。
それは新規のファンを獲得できていないから。
新規のファンを獲得できないのはなぜか。
それはあなたのバンドの魅力を十分に宣伝できていないからです。
マーケティングができていないと本来獲得できたはずのファンをとり逃す、という事態になりかねません。
それってものすごく損ですよね。
それではバンドにおけるマーケティング戦略を解説していきます。
マーケティング戦略その1:【今何が求められているかを把握する】
要するに市場調査ですね。
音源編でも解説しましたが、現在の邦楽におけるムーブメント・流行を押さえておく事が非常に大切です。
ここ数年はMy Hair is Badが火をつけた「ナインスアポロ系」と呼ばれる、レーベルTHE NINTH APOLLO所属バンドを模倣した音楽性が主流でした。
Mr.Nuts、FOMARE、reGretGirlなど。
シンガーソングライター界隈では米津玄師を筆頭とする、一人で作詞作曲・編曲、時にはアートワークまで手がけるマルチタレントなスタイルが流行っています。
Eve、須田景凪、Vaundy、秋山黄色など。
このほかにも様々なムーブメントが市場には溢れています。
自分たちはどのような属性のバンドなのか、どのようなムーブメントに属するのか把握する事が始めの一歩です。
マーケティング戦略その2:【売る層を決める】
市場調査が終わったら、次はどの層に売るかを決めます。
あなたのバンドのセールスポイントはどこですか?
あなたのバンドを求める層はどこなのか考えます。
例えば、
- 顔が良い・病んでいる詞が多い→メンヘラ界隈・昔バンギャだった女の子に売る
- ボカロが好き・絵が描ける→ニコニコ動画好き・米津玄師系が好きな人に売る
- メンバーがパリピ寄り→TikTok受けを狙う・YouTuberとしての活動をしてみる
という風に、ターゲットを絞り込んで考えていきましょう。
自分が狙っている層に集中して売り込んでいく事をターゲットマーケティングと言います。
売る層を決めることで、どのような場所で広告を打てば良いのかもはっきりしてきます。
売る層の生息するサイト、S N Sなどに集中してプロモーションすれば良いのです。
そもそも誰に聴いて欲しいのかが決まっていない場合は、これを機に自分と向き合ってみて下さい。
ターゲットマーケティングで成功したバンドで有名なのは「クリープハイプ」です。
本人たちが狙ってやっているのかは分かりませんが、初期の音楽性は非常にニッチな層を狙い撃ちしており、万人受けしない音楽性だと思います。
しかし今では地上波でも頻繁に使われていますし、「こどものうた」でも採用されていますよね。
初期の音楽性を知っている人からしたらかなり意外だと思います。
甲高い独特なボーカルと暗い世界観から、決して万人受けはしないバンドだと言える。
しかしターゲットマーケティングにより一定数のファンを獲得し、現在では国民的バンドとなった。
マーケティング戦略その3:【ターゲットが決まったら、それに合わせて世界観を作っていく】
どうでしょう。誰に聴いて欲しいか決まりましたか?
決まったら今度は服装、音楽性をターゲットに合わせて構築していきます。
前2回の記事で学んだ事を応用して、よりターゲット受けするよう自分たちをプロデュースしていきましょう。
ターゲットの好みというのが必ず存在するはずです。
売れるバンドには必ず他には無い世界観があります。
自分たちにしか無いものを探し、それを伸ばしていきましょう。
時には周りの人に意見を聞くのも大事です。
自分では普通に思っている事が、他人にとっては普通じゃないなんて事もよくあるのですから。
マーケティング戦略その4:【広告を打つ】
世界観ができてきたら、広告を打ちましょう。
ターゲットの生息するS N S上に狙い撃ちするのです。
おそらく、ライブ活動を地道に続けるよりはるかに効率がいいはずです。
専門的な話になるので詳しくは説明しませんが、「○○というワードで検索した人だけに広告を出す」というのが可能です。
興味のある方は「ターゲティング広告」で調べてみて下さい。
マーケティングにおいて、やってはいけない事
マーケティング戦略において、やってはいけない事がいくつか存在しますので紹介します。
1.オールターゲット
ターゲットを「すべての人」に設定してしまう事。
ターゲットの母数が多すぎると、無個性になりがちなので固定ファンができづらいです。
2.媚びる
バンドでターゲットマーケティングをする上で念頭においておくべき事なのですが、ターゲットの好きな要素だけを詰め込むのはやめておいた方がいいです。
お客さんって意外と頭いいんですよ。
無理して取り繕うと「あ、こいつ媚びてるな」と逆に敬遠されてしまいます。
短期的な成功はあっても、長期的な成功は望めないでしょう。
一生音楽で食っていきたいなら、受けそうな要素を無理やり作るのではなく元からある長所を伸ばすように心がけて下さい。
終わりに
いかがだったでしょうか。
3回に渡ってお送りした「あなたのバンドがなかなか売れない理由」シリーズ。
残念ながら、紹介した解決策・マーケティングをすべて取り入れても売れるとは限りません。
しかしながら売れているバンド・アーティストにはこれらの要素が揃っているのも事実です。
もしあなたのバンドがうまくいっていないならぜひ取り入れてみて下さい。
いつかあなたの音楽を聴ける日を心待ちにしています。
それではまたどこかで。
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