プロ・アマ問わず全てのバンドマンに質問です。
“あなたは自分達の曲の歌詞、全て覚えていますか?”
「歌えて当然でしょ?」
「コーラスもあるし覚えてるよ」
「嫌でも覚えてる」
「サビ以外はあんまり」
「英詩だし分からない」
などなど色々な答えがあると思います。
本記事でとにかく皆さんへ伝えたいのは
バンドアンサンブルにおいて、楽曲の歌詞を覚えていることは非常に重要という事です。
ボーカリスト以外のメンバーがなぜ覚えなければならないのか?
具体例も出しながら記していこうと思います。
精神論ではない
歌詞を覚える必要があるのは
「歌詞の世界観をメンバー皆で共有して、魂のこもったライブを!」
「歌詞の中の登場人物になったつもりで演奏するんだ!」
などの、熱い精神論ではありません。
※熱い精神論も備わっていれば最高ですが、人によっては引いちゃいます…
ただ、筆者のバンド経験の中で
「このバンドかっこいい」「ライブがすごい」「また観たい」
と感じたバンドは全国各地にいました。
驚くことに、その素晴らしいバンド達に共通していたのが
”自分達の楽曲の歌詞を全て歌える”
という点でした。
メンバー間の歌詞のグルーヴの共有
「歌も楽器のひとつ」という言葉は耳にしたことがあると思います。
歌はメロディラインだけではなく、歌詞の言葉一つ一つの中にもグルーヴが存在します。
そのグルーヴをメンバー間で共有すること
これが歌詞を覚える事が大切だということであり、バンドアンサンブルに大きく貢献します。
作曲でのメリット
例えば、メンバーとの作曲時に
「Aメロのこの歌詞のリズムに対してこういうギターフレーズを入れたい」
「サビのここは炸裂音の多い歌詞だから、ドラムの手数を減らしたい」
「Cメロの歌詞は言葉数が少ないから、ベースにメロディを取り入れたい」
などと意見交換すれば、楽曲のグルーヴ感をより磨き上げる事ができます。
日本語・英語の歌詞関係なく、言葉のイントネーション・ニュアンス・リズムをメンバー間で共有すると、驚くほどアンサンブルが変わります。
極端な言い方をすると、言葉の意味より
「言葉の発音が持つ気持ちよさを引き出すにはどのようなアレンジが必要か」
をメンバー全員で意識しましょう。
演奏する人たちの「気持ちよさ」を追及することによって、バンドのもつ「らしさ」が自然に際立っていきます。
ライブでのメリット
そして何より、歌詞を覚えている方が演奏がより楽しくなります。
単純ですが楽しくなると一体感が生まれ、ライブパフォーマンスが良くなります。
筆者が素晴らしいバンドのライブで感じたのは、歌詞までも共有し細かな所まで気持ちの良いグルーヴと、バンドが結束して向かってくるような無敵感でした。
特に如実に現れるのは、リズム隊であるベースとドラムです。
歌詞のニュアンスを意識することによって自然とグルーヴ感が増し、何より表情やライブパフォーマンスがかっこよくなります。
「キメキメ」ではなく自然なかっこよさが出ます。
余談ですが、筆者が歌詞を覚えてからのライブを初めてした際に「前より良くなった気がする」「練習量増やした?」など周りから言われた経験があります。
まとめ
歌詞を覚える重要性について、いかがでしたでしょうか。
人によっては「当たり前のことでしょ」と思われるかもしれませんが、歌詞を完璧に覚えていない人は意外と少なくないのではないでしょうか。
オリジナル楽曲を演奏しないコピーバンドでも役に立つスキルかと思います。
歌詞を覚えるとバンドアンサンブルが良くなることはもちろんですが
「俺たちはここまでやってるぜ」
と自信にも繋がるきっかけにもなります。
「最近ライブがイマイチな気がする」
「バンドがマンネリ化してきている」
「ツアー先でバチバチに決まったライブがしたい」
と悩むバンドマンの皆さん、是非試してみてはいかがでしょうか!
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