楽器を始めてから間もない、ライブやレコーディングを控えている等、バンドの進行状況はそのバンドによって異なりますが、皆さんは自宅でも楽器に触れる習慣はついていますか?
貴方がブラック企業に勤めている、出張で帰れない等の理由でない限りは1日1回は楽器を触りましょう。
ただ、睡眠時間や、家族との時間は削ってはいけません。
貴方は仕事や、家族の協力があってバンドを出来ている事を忘れてはいけません。
削るべくはスマホやテレビの時間です。
スタジオで練習する前に、自宅で行える練習は沢山あります。
上手い人程、練習する時間は長いものです。
まずは練習する前に心がけて欲しい事を書いていきます。
※筆者は弦楽器専門なので、ドラムやキーボードの練習についてはあまり触れられていません。申し訳ありません。
【立って練習をする習慣をつけよう】
弾き語りや座ってライブを行わない限りは、練習は立って行う。
これが鉄則です。
ライブは立って行うと思います。
座位と立位ではストラップの位置、肘、ギター&ベースの角度全てが異なります。
座って練習して弾けたフレーズも立って弾くと出来ない事もあり、これは2度手間になってしまいます。
そして棒立ちで弾くのでなく、必ずリズムを感じる事ですね。
踵、膝、腰、首、リズムを取る場所は人それぞれ異なりますが、立って弾く事で、その習慣がついてきます。
リズムの基本は1、2,3,4(拍)で取りますが、慣れてくれば裏拍(1、2の間の拍)で取ると、ニュアンスの微妙な違いも出せるでしょう。
また立って弾く時は、鏡等の全身が映る場所で弾き、ライブでカッコよく見える弾き方をマスターしましょう。
本番でどれだけカッコよく弾こうと思っても、動いて弾くのは練習をしておかないと難しいです。
【アンプに繋いで音を聴く】
練習中はアンプに繋ぎましょう。
特にベースは粒の揃いが重要です。
アンプに繋いでいないと、それっぽく弾けていても、ノイズ音が出ていたり、粒が揃っていない等の問題に気付かない事があります。
楽器に触れるのは夜中という人が多いでしょう。
夜中にアンプを繋ぐと、家族や近所の人に多大なる迷惑をかけますので、アンプにヘッドフォンを繋いで弾くとよいですね。
【メトロノームに合わせて弾き続ける 叩き続ける】
課題曲、オリジナル曲、それぞれBPMは決まっていますか?
一定のテンポで弾く(叩く)練習をしてみましょう。
最初はギターはコード、ベースはルート、ドラムはエイトビートをひたすら弾いてみましょう。
一定のテンポで弾き続けるのは、実はとても難しいのです。
5分と決めていても、「まだ終わらない?」と思うほどに苦行の時間が生まれます。
それだけで手首や指の筋力トレーニングとなります。
つい難しいフレーズを弾きたくなりますが、バンドは個々のスキル以上に、各パートごとの縦のラインが噛み合っているかが重要です。
難しい事をしなくても、コード、ルート、エイトビートがしっかりと噛み合えば、素晴らしいグルーヴ感が生まれます。
基礎がしっかりしてこそ、ここぞという時のフレーズが光るものです。
メトロノームに合わせる事が出来てくれば、表を強調して弾く、裏を強調する等、少しずつ変化を出していきましょう。
簡単なフレーズこそ実は奥が深いものです。
慣れてくれば、今後はデモ音源や課題曲を流さずに、自分のパートだけで弾いてみましょう。
少しリズムの取り方が分かってきたのではないでしょうか?
【車内、電車内で課題曲を聴き続ける】
通勤、通学の時間も練習に使う事が出来ます。
それは課題曲やデモ音源を聴き続ける事です。
自分のパートだけでなく、他のパートを聴く良い機会です。
もし曲を作っているなら、新しいフレーズが浮かんでくるかもしれません。
そして他のパートでも「こうしたら良いんじゃ…」と思う部分も出てくるので、次回のスタジオで提案する良い機会です。
曲に合わせて足や指でリズムを取るのも良いと思いますが、あまり動作が大きいと、周りの人に不審がられてしまうかもしれないので、程ほどにしましょう。
【たまには耳コピやスコアでフレーズの研究を】
曲を作成している人向けですが、自分達で曲を作っていると、自分のパートに手癖が出てきたり、フレーズも似通ってくる事があります。
自分のパートの引き出しを広げる為にも、あまり聴かないジャンルの音楽を聴いてみるのも一つです。
作曲の上で新たな要素を加える時に良いでしょう。
特にドラムはジャズやボサノバ等、リズムによって曲の印象が大分変わります。
貴方のバンドの曲のバリエーションが増える良い機会です。
スコアで練習するのも良いですが、スコアで覚えたフレーズは忘れるのも早いです。
耳コピで培ったフレーズこそ、自分の引き出しに出来ると思います。
おわりに
いかかでしょうか。
自宅で行える練習は沢山ありますし、まずは継続して続ける事が大事です。
ライブやレコーディングで成果を残せるのは、しっかりと基礎を叩き込んでいる人だと思います。
続けていくのは大変ですが、是非頑張って下さいね。
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