楽器初心者、特にギター・ベースを初めて持ってコピーがしたい時、バンドスコアを買って勉強するバンドマンも結構います。
最初から自分の曲がすんなり作れてしまう人も結構いるので、「買ったことが無い」という人も中にはいますが、楽器屋さんで目にした事はあると思います。
小さい頃にピアノを習っていたとか、ある程度の免疫がある人なら良いのですが、いきなりスコアを読める天才はそうそう居ません。
もしかしたら、スコアが読めないと悩んでいませんか?
実はスコアがなくても曲は作れます。
ただ読めた方が良いに越したことはなくて、どんな場合ならスコアの存在が重要なのかと言うと…
コピー・耳コピの答え合わせには便利
特に初心者バンドで、特定のバンドのコピーをしたい時にはスコアがあると便利です。
コードが分からなくて耳コピが出来ない状態だったり、耳コピの特訓中の時には【答え合わせ】としてスコアを利用するのはオススメです。
いきなりオリジナルをやる前段階で、何かしらのコピーをやりたがるバンドマンは少なからずいます。
それぞれの楽器の構成・役割がどんなものなのか勉強する意味でも、「まずはコピーを」と言うメンバーがいる場合はスコアが必要な時もしばしばあります。
どうしても読めない場合、ギター・ベースであればコードだけは調べられるのでコード弾きを試しましょう。
キーボードなどの鍵盤の人はそもそも楽譜に抵抗のない人が多く、スコアを持ってこられても早い段階で慣れてしまう事が多いです。
どの音が鳴っているのかで「ド・レ・ミetc」のどれなのか、感覚的に分かるとベスト。
ただスコアを無視してしまっても逆にイイ!という時もあるので、コピーをするにしても必ずしもスコアを買う必要、実は無いのです。
それより、誰が引っ張っていくメンバーで、そしてメンバー同士のバンドマンとしての相性が良いかの方が重要事項だったりします。
頼り過ぎると、耳の勘が劣る
スコア重視の人が陥りやすいのが、「スコアを見ないと弾けない」という状態になってしまう事。
オリジナル曲をやるとしたら、スタジオで必要なのはセッションです。
これは感覚的なところや嗜好が大きく関係してくるので、スコア無しでも柔軟に対応する必要があります。
コード進行が明確に決まっていれば問題ないのですが、よくあるのが「この部分のコード、変えてみようか?」という流れ。
ここで、スコアが無いとダメな状態になってしまっていると弱い…。
耳で聴いて「今のコードは、G」等と理解できる力が、スコア頼りにしていると弱くなってしまいます。
潤滑なやりとりの為に「耳コピが出来る人がいい」というバンドもいて、そういった場合に「スコアなしでは弾けない」という人はキツいのです。
あらかじめコードを覚えていたとしても、アレンジが加わって細かく変わっていく事があるのがバンドの音。
頼り過ぎても弊害があるのです。
実は、楽譜を読めないバンドマン多数
少なくとも知りうる限り、「スコアなんて全く読めないけど、特に困ってない」というバンドマンがほとんど。
ギター・ベースであればコードを覚えてしまえば強いし、鍵盤の人は【コード=ド・レ・ミ】に変換した時どれか?と理解できてしまえば特にスコアは要りません。
スタジオに入って皆で合わせた時、アレンジが加わったりと変わっていくのを全て録音していれば問題ないのです。
曲を共有するのにも、今はCD-Rがあります。
また、Googleドライブ・LINEキープ等を利用してクラウド上に保管して、いつでも聴く事が出来ます。
メジャーバンドでも、スコアが読めない人って結構いるんです。
ライブ中に誰かが間違えて、それが偶然にも良かったりという事もあるものです。
実は生音系の感覚重視の人たちは、スコアを全く見ていない場合が多数。
バンドマンはスコアに忠実に弾けるか否かより、スタジオセッションが出来るか否かの方が重要なのです。
【皆でつくる】というスタイルのバンドなら尚更。
あってもいいけど、無くても大丈夫!
かならずしも必要ではない、スコア。
活用方法としては【覚える】ために便利な時もありますが、オリジナルで行きたい人にはメンバー全員に曲そのものを把握してもらう事の方が大切です。
そして、曲を自分達なりにどんどん変えていってしまうのがバンド。
息を合わせる・バンド間の役割分担というところの方が大切で、スコア通りに弾けること自体はあまり重要ではないのです。
買ってもいいけど、買わなくても大丈夫…。
それが正直なところ。
スコアを見なくてもコードがある程度わかれば、そこから「このコードでも合う」という発見をしたりもします。
そもそも曲をつくる時に「宅録はするけれどスコアを書かない」という人が多くて、曲の共有をスコアではしていないバンドがほとんど。
歌詞カードにコードだけ書いたものを共有したり…。
スコアより、コードを覚えましょう。
スコアは単なる答え合わせと、参考までの勉強。
大切なのはスタジオ・ライブで経験をつんで、よりカッコいいバンドマンに成長する事です。
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