ピック1つでこんなに変わる【初心者ギタリスト向け】

ギター関連
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みなさんこんにちは。

今回は、初心者ギタリストに向けてピック1つでサウンドや演奏面でかなり違いが出るということについてお話ししていきます。

初心者ギタリストは、特にピックを気にしないことが多いですが、実はかなり大きな間違いです。

ピックによって上達のスピードがかなり変わると言っても過言ではないほどピック選びは重要です。

ぜひピック選びの参考にしてください。

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ピックによってどのような違いが出るのか

まず、ピックによってどのような違いが出るのかについて見ていきましょう。

1. 形状による違い

ピックの形状は主にトライアングル型とティアドロップ型の2つになります。

・トライアングル型

いわゆるおにぎり型というもので、3つの先端が全て同じ角度になっています。

ストロークやカッティングなどに向いていて、単音フレーズがメインの人にはあまり使われていません。

ギブソン 73M

・ティアドロップ型

先端が尖っていて、スムーズなピッキングをすることができます。

レスポンスも良いため、速弾きをする人はよくティアドロップを使用しています。

とはいえ、ストロークやカッティングでも使用しやすいため、ジャンルレスに使われているピックです。

フェンダー 351

2. 厚みによる違い

ピックの厚みは基本的に、0.5mm~1.15mmが基準になっており、

Thin:0.5~0.7

Midium:0.7~1.0

Heavy:1.0~1.15

Extra Heavy:1.15~

といった具合に区分されることが多いです。

・Thin(0.5~0.7)

明るい音で、中低音はあまりでないです。

しなりがよいため、コード弾きには良いですが、単音弾きには向いていません。

そのため主にアコギのストロークで使われることが多く、ロックではあまり使われません。

・Medium(0.7~1.0)

音域のバランスがよく、ほどよいしなりで演奏もしやすいため、ジャンルを問わず一番使用されている厚さです。

・Heavy(1.0~1.15)

中低音がしっかりしていて、音の輪郭がはっきりしています。しなりが少ないため、ロックを初めとするフレーズを弾くのに向いいます。

・Extra Heavy(1.15~)

もっとも太い音がします。ほとんどしならなくレスポンスが早いため、速いフレーズや速弾きをする方はこのしなりのなさを利用することが多いです。

簡単にまとめると、薄いと明るく温かみのあるサウンド、厚いと芯があってエッジのある太い音になるということです。演奏面では厚さによって細かく向き不向きが変わるということになります。

3.素材による違い

ピックの素材は、かなり多岐にわたるのですが、主な素材はセルロイド、ナイロン、デルリン、ウルテムの4つになります。

・セルロイド

 最もポピュラーで古くから使われている素材です。代表的なのは、Fender製やGibson製のものです。

フェンダー 351

・ナイロン

硬めな材質で多少滑りやすいですが、曲がりにくくレスポンスが良いです。中低音が出やすい特徴で、こちらもよく使われている素材になります。代表的なのは、FERNANDES製やJim Dunlop製のものです。

ジムダンロップ ピック ナイロン

・デルリン

軽く輪郭がはっきりしたシャープなサウンドです。レスポンスがよく摩擦が少ないため、滑らかなピッキングが可能です。代表的なのは、Wedgie製やJim Dunlop製のものです。

ジムダンロップ ピック デルリン

・ウルテム

近年登場したばかりですが、人気の素材です。人の爪によく似ていると言われ、立ち上がりがよくバランスの良いサウンドです。使用者がだんだん増えてきており、スタンダードになりつつあります。代表的なのは、Schecter製やHistory製のものです。

schecter ピック ウルテム

初心者はどのようにしてピックを選ぶと良いか

さて、ここまでピックによる違いをまとめました。

何となくピックには様々な違いがあることをお分かりいただけたでしょうか。

ここからは、初心者はどのようにしてピック選びをすれば良いかということについてお話しします。

結論から言ってしまうと、人それぞれです

その人の目指すプレイスタイル、サウンドによっても異なりますし、弾き方によっても変わります。

なんとも無責任な言いようですが、自分にあったピックはそう簡単には出会えません。いろいろ試してみるのが一番良いです。

ですが、初心者に多い傾向はあるのでこちらも参考にしつつ、様々なピックを試して見てください。(もちろん傾向から言っているので必ずしもそうとは言い切れません。)

・硬いピックは初心者には向かない

初心者にありがちなこととしてピッキングが強すぎるということがあります。

右手に不要な力が入りすぎていて、結果としてスムーズなピッキングを行えていないことが多いです。

初心者の方は左手にばかり意識をしてしまい、右手のピッキングを疎かにしてしまいがちなのですが、実は右手こそ重要なのです。

硬いピックは、しなりが少ないため不要な力が入りがちです。

柔らかいピックを使ってしなりを意識したピッキングを練習すると上達への近道になるのでぜひおすすめします。

・ティアドロップ型をおすすめする

もちろん好みはありますが、初心者の方にはティアドロップ型のピックをおすすめします。

なぜなら、オールマイティに使用することができるからです。

ストロークにも向いていますし、単音弾きにも向いています。

また、先ほど言った右手の不要な力をぬきやすい形になっています。

効率の良いピッキングを目指すことができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はピック1つでこんなに変わるということで、ピックの種類による特徴と初心者におすすめのピックの選び方についてお話ししました。

結局は自分にあったピックは人それぞれなので、この記事を参考にしつつ自分にあったピックを見つけてください。

それでは。

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