【入門編】生ドラムの「簡単」チューニング方法について

ドラム・パーカッション関連
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はじめに

音楽を構成する3大要素は「リズム」「メロディ」「ハーモニー」と言われています。

ドラムはギターやピアノと違い、音階の概念が無いとまでは言いませんが、影響が小さくどのようなチューニングでも一応成立はするという少し特殊な楽器です。

(中にはテリー・ボジオ先生などのようにドラムで正確なメロディーラインをなぞったりする巨匠もおられますが、、)

そのため、生ドラムのチューニングについての情報発信が他の楽器に比べて少ないので生ドラムのチューニングに触れずに何となくここまで叩き続けてきた、という方も中にはおられるのではないでしょうか。

バンドにマッチするサウンドメイク、楽曲にふさわしいサウンドメイクも大切ですが  まずは「自分が好きな音に狙って(素早く)チューニングできる」ようになるだけでもスタジオでの練習や、ステージが今まで以上に楽しくなります。

今回は入門編ということで生ドラムの「簡単」チューニング方法を紹介したいと思います。

ヘッドのチューニング(オーソドックス)

今回は入門編、ということでスタジオまたはライブハウスなどの備え付けのセットをチューニングする設定で説明いたします(ので、フープやシェルなど各パーツには触れず、フロントヘッドとボトムヘッドのテンションボルトの調整に特化して解説します)

(フロント:フロントヘッド ・ボトム:ボトムヘッド ・ボルト:テンションボルト・キー:チューニングキー)

①オーソドックスなチューニング

・自分が出したい音、今から作りたい音を明確にイメージする(※一番重要)

・キーを使ってフロント、ボトムのボルトを全て手で回せるまで緩める

・手で全てのテンションボルトを可能な限り締める。この状態を「0」の状態とします。

・キーを使って対角線上に「1周」または「0.5周」「0.25周」など1回で締める単位を決めて均等に締めていく。

(お持ちであればキーを2つ同時に使用し対角線にセットする方が素早く正確にチューニングできます。

・自分のイメージした音になったら完成

これをスネア・タム・バスドラと全て行います。

時間に余裕があるのならバスドラ→フロア→スネア→タムの順番でやるのが個人的にはおススメです。(低音から設定していく)

そこまでの時間がない場合はスネアからチューニングを行うのですが、その場合に覚えておいてほしいのがバスドラムのミュート術です。

備え付けのバスドラムには中にミュートのための毛布やレンガなど重りが入っていることが多いです。

バスドラはチューニングよりもミュートに工夫をすることで、音のバランスをとることが筆者は多いのですが、中の毛布をきれいに畳んだり、広げたり、位置を変えるだけでサウンドが大きく変わるのでぜひ一度お試しください。

あと、バスドラの打面の少し上に10円玉をガムテープで貼り付けることでぐっと締まった音になったりします。

ミュート術に関してはチューニング術と同様にとても奥が深いので、機会があれば解説させていただきたいと思います。

ヘッドのチューニング(ハイスピード)

②ハイスピードなチューニング

・自分が出したい音、今から作りたい音を明確にイメージする(※一番重要)

・フロントを手でぎゅっと押して、どこのボルトが一番緩んでいるのか確認する。

 ・イメージしている音がより高音なら緩んでいるボルトを締める。低音ならそれ以外のボルトを緩める。

・イメージ通りの音になったら適当に他もいじってるフリをして、チューニング慣れしてい る感を演出して完了(笑)

本来ヘッドに均等でない圧をかけるのは好ましくないのですが、実際は限られた時間の中でセッティングやサウンドメイクをしなければならないので、必ずしも均等にチューニングすることが実情に沿ってるわけではないのです。

あと大事な点が1つ。

ライブハウスで対バンをする場合、ステージ本番の6時間前とかには各バンド、リハで音出しを行います。

PA さんはこの時点で各バンド、各パートの音響面の設定を完了させているので、それ以降にこっそりドラムのチューニングを変更してしまいますと、本番時に色々な人が「え?」ってなってしまいますのでリハーサル終了後にこっそりチューニングを変えるのはやめましょう。

さいごに

今回の【入門編】ドラムのチューニングについてはいかがでしたでしょうか。

他の楽器のコード進行に合わせてタムのチューニングをうんたら、、とまではいかずとも自分の好きなスネアの音を作るためのチューニング方法であったり、ドラムセット全体のサウンドに影響する、ミュート術であったりを研究するのは非常に楽しい事ですし、自分の「個性」の演出にも大きく影響します(まだまだ、弦楽器隊に比べて打楽器隊はサウンドに対して無頓着な方が多い気がしています)

引き続き、自分の「音」に対しても探求心を持って研究していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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